2017年09月08日

紙管で初のFSC認証取得 大三興業

北村貴則大三興業社長h29.8.24 .JPG 大和板紙㈱(本社・大阪府柏原市、北村貴則社長)のグループ企業で、紙管や紙器の製造加工を手懸ける大三興業㈱(本社、社長同)はこのほど、紙管製品のFSC認証を取得した。
 FSCは環境に適した森林の管理を旨とし、そこから生産される木材製品や紙製品の取り扱いで認証を受けることができる。また、原料にリサイクルされる古紙を使うことも森林の保護に繋がるため、認証の対象となっている。大和グループの場合、色板紙や紙管原紙など板紙では早くにFSC認証を取得している。
 ただ、紙管製品での取得は業界でも珍しく、「おそらく当社が初めてではないか」(北村社長)という。紙管製品の業界では現状、FSC認証を特に必要としないという空気が強い。
 しかし、2020年開催予定の東京オリンピックやパラリンピックなど大型のイベントを控え、大手企業を中心に、調達資材でFSC認証を求めるケースが増えて来つつある。
 大三興業の場合も、今特に需要家から要請された訳ではないが、先行きそういう要請を受けることが予想される。需要家から突然要請を受けた時に、直ぐに対処することも難しいため、今から準備することになった。

 リオでの前例、東京でも

 2016年に開催されたリオデジャネイロのオリンピックでは、環境意識を高める目的もあって、購入製品は全てFSC認証品でなければならないということだった。それで200社を超す会社がFSC認証に走った。
 当然、2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けても同じことになろうという見通しで、大三興業としては森林認証で作った紙管の開発に注力している。
 リオ・オリンピックでは、選手を表彰する紙とかチケットなどを全てFSC認証紙とした。これは大会委員会の決定であり、大会に関わる全ての紙製品はFSCを取得しなければならなくなった。おそらく、この流れは東京オリンピックまで続くと見られている。
 決定事項ではないが、これは十分予想されること。例えばマクドナルドやパナソニック、花王やイオンなどの企業は既にホームページで紙製品はFSC認証紙を使用するとしている。
 北村社長は、紙管製品のFSC認証品について、「今、特に需要家に要請された訳ではない。もう一つ言えば、全ての紙管製品にFSC認証を付ける必要はない。今後はお客にPRして行く。そして、認証紙製品が良いなあと思う先には出します。何か環境面で良いことをやることが、企業として好ましいと思うところは、これを選ぶと思う。
 普通の紙管と森林保護に役立つ紙管のどちらがいいのか。例えば、同じ値段だったら、需要家はどちらを選ぶのか。『それは、こちら(森林保護)です』と応える人向けの商品です」と説明している。

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2017年08月25日

紙広のバーベキュー大会 過去最高の200人参集

17-7-28 (サイズ縮小)紙広バーベキューパーティー.JPG ㈱紙広(本社・東大阪市、長谷川彰宏社長)とフタバフォーム印刷㈱、㈱長谷川製本(それぞれ本社・社長同)の紙広グループ3社は7月28日午後6時30分から、同社敷地内で恒例のバーベキューパーティーを開催。取引先や従業員を含め過去最高の約200人が参集し賑わった。
17-7-28 (編集)長谷川彰宏紙広G社長.JPG 開催にあたり、紙広グループ・長谷川社長は、「今回、長谷川製本の従業員も加わり、参加者数が過去最高の200人近くとなりました。
 例年、この場で業績のお話をさせて頂いております。この春の決算は、紙広、フタバともに過去最高の売上げが計上できました。グループ全体でも32億8千万円と、あと少しで33億円に手が届くところまで来ております。
 今期は、4月21日に長谷川製本を設立し、製本部門の内製化が出来ましたので、幅広い営業で前期よりもさらに業績を伸ばせるよう、社員一同頑張って行きたいと思います。これは、この場の皆様方のご支援がなければ達成出来ませんので、よろしくお願いします」と挨拶した。
 アトラクションのミニゲームは、絵と文字を使った伝言ゲーム。優勝や準優勝チームは豪華景品が貰えた。その後、毎年のビンゴゲームもあり、会場の方々で歓声が長く続いた。
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2017年08月22日

笑顔絶えぬ商売を追求 大阪和紙3団体夏季会合

 大阪和紙会(米澤清理事長)、大阪家庭紙同業会(林弘之理事長)、和紙委員会(大上能弘委員長)の大阪和紙三団体は7月21日午後6時から、大阪市北区茶屋町のホテル阪急インターナショナル5階「山吹・鈴蘭」で恒例の夏季会合を行った。
17-7-21 大上能弘和紙委員長 (2).JPG 和紙委員会・大上委員長(オオウエ社長)は、「状況が厳しくても、私は和紙屋なので和紙の話をしなければなりません。私どもの古くから馴染みのメーカーさんが、和紙メーカー業からの撤退だという言い回しで製紙を畳まれた。
 4月の中旬くらいに電話をかけてきて、もう4月末でマシンを停めるのでよろしくと言うのだが、紙を扱っている我々の、後のことを全然考えてくれへんなというのが実感でした。
 この間、あるメーカーさんが来られたので、『こういうのは和紙業界にとって由々しき事態。いい事ではない』と言いましたら、その方にかえって叱られました。
 『何を言っておられるのですか。オオウエさんのところは新しいことにチャレンジしておられないのでは。新しいジャンルの開拓を怠り、ただ愚痴をこぼすだけでは何にもなりません』と。
 また、日頃親しい仲間の人は、『俺は商売をしていて毎日が楽しくてしようがない。笑顔の絶えない商売をして、いい客を見つけなければいけませんよ』と励ましてくれる。そこで私も前向きに奮起して、客を見つける努力をすることにしました」と挨拶した。
17-7-21米澤清大阪和紙会理事長 (2).JPG 和紙会・米澤理事長(山孝紙業社長)は乾杯の発声で、「日銀の黒田総裁の『景気はいい状態なのに、市場がうまく好転しない。犯人捜しを』という記事が新聞に出ていました。物価上昇率がゼロ%に低迷したままなのは、企業や家計に巣食うデフレ心理が原因ではないかと思う。
 世の中の人は景気がよくなっても、いずれまた悪くなるのではと考える。売る側の人は商品を値上げしたいと思うが、買う側の人はもう少し安く買いたいと思う。
 私の会社は家庭紙を扱っていますが、家庭紙はずっとこのデフレ心理だった。造る商品は寸足らずで枚数が少ない。それなのに『まず、価格ありき』の商売を優先してしまう。これでは、うまく行くはずがない」と述べた。
17-7-21 林裕之大阪家庭紙同業会理事長 (2).JPG 家庭紙同業会・林裕之理事長(アスト社長)は中締めで、「三団体は色々な情報交換ができ、商売の笑いが追求できる場でありたいと思います。ただ、世の中世知辛くなって、日常の営業活動は昔に比べ、面白味がなくなっている。
 しかし、この間ある社長さんが大手小売業について色々話されたが、今後の商売の提案として、『店頭に置く商品を増やします』とおっしゃり、驚きました。
 今まで、小売業は棚の効率化や売り場の効率化など効率化一辺倒で、数字上のマジックみたいなものばかり追求し、本当に時間を掛けて、じっくり売る商品はなかなか採用して貰えなかった。
 あまりに物事を合理的に考え過ぎ、ふと横を見れば売り場はどこもほとんど同じで、オリジナリティーがないし、差別化も全然されていない。ただ、聞こえるのは『お客さん、来てくれへんな』の声ぐらいだった。
 紙という大きな括りでみると、需要が人口に伴って減るかも知れませんが、我々のお客さんに対するアプローチの範囲はこれから広がっていくのではないか。相手が少しは聞く耳を持ってくれるような、そういう世の中になって行く気がします」と述べた。
posted by 泉 at 09:00| Comment(0) | ニュース | 更新情報をチェックする